ちょっと前はハードディスクなんかなく,フロッピーなどにファイルは全部保存していた,それと同じように,将来はハードディスクはなくなり,ネットワーク上にファイルを保存するようになる。そのときのファイル検索はこんな感じなんだろうと思うとともに,グーグル・デスクトップ・サーチには,検索を導く,単純な鍵がみえる。
quote:グーグル社は先日,グーグル・デスクトップ・サーチを公表し,急速にマイクロソフト社の芝地への入り込みを強めている。それはOSによる支配の核心に迫るものであり,あるアナリストはデスクトップ・コンピュータの終焉にもつながると云う。2つの会社はすでにウェブ検索,無料の電子メールサービスなどで競っている。結果的にマイクロソフトの電子メールサービスが改良されて,消費者によい影響を与えている。
いまはウインドウズでしか使えないグーグルのデスクトップ検索だけど,使ってみるとちょっと刺激的だった。ふだんウェブの検索をするときと同じようにグーグルのページをブラウザで開くと,「ウェブ」「イメージ」「ニュース」などの隣に「Desktop」という項目が増えてクリックするとハードディスクのファイルの検索になる。もっともうれしいのは,ふだんグーグルで検索するときと同じ要領で検索できるということ。こんな感じで検索すれば出てくるかも,というのがそのまま手元のファイルでも使えるのはなにげにありがたかったりする。
そう云えばアップルも次期マックOS Xのタイガー(10.4)で,デスクトップの検索機能を向上させると云っていた(アップル社のページ)。現在の10.3でもファイル内の検索はできるんだけど,さっぱり使えない。わたしが使い方を知らないだけかもしれないけど,グーグル・デスクトップ・サーチのように,検索への「慣れ」もあるのだろう。もちろんいつも使っていれば慣れるというものではなく,こちらが使いやすいと思う「慣れ」を引き出せるかは,検索される側に課せられるものだったりする。グーグルはそれを知っているから,ほとんどの人が利用する。マイクロソフトやアップルは,それは知るようになるか,な? ならないのなら,本当に,グーグル自身がOS的な役割を果たしてしまうことになるだろう。
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